以前、ボルドーワインと羊肉が定番の組み合わせだというお話をしました。そこで今回はボルドーと双璧をなすブルゴーニュ地方のワインを羊料理と合わせてみようと思います。
ブルゴーニュワインの特徴
ブルゴーニュ地方のワインの代表品種はピノノワールです。特徴は渋みが少なく酸味がほどよく感じられる味わいで、ラズベリー、イチゴ、チェリーなど、赤い果実系の香りです。
どちらかと言えばフルボディではなくミディアムボディのワインなので、味わいも繊細で合わせる料理もお肉よりも前菜やパスタなどによく合います。
羊肉とブルゴーニュワインの相性は?どんな料理がおすすめ?
羊肉は野性的な風味があり、スパイシーで力強い味わいのお肉です。ステーキやジンギスカンなど羊肉の味わいが直に感じられる料理だと、羊肉の力強さにワインが完全に負けてしまいます。
では羊肉とブルゴーニュワインは合わないのか?先ほども述べた通り、ブルゴーニュワインは軽い味わいの前菜やトマト系の料理とよく合います。
なので、生の状態で食べるユッケやトマトで煮込んだトマト煮込みと合わせるのが良いでしょう。
また、羊肉をよく煮込むことでアクが大量に出てきます。このアクに羊肉特有のクセや味が染み出しています。そのため、煮込むことによりアクを出し、羊肉をさっぱりさせることができます。そうして塩味で仕上げた羊肉の肉じゃがなどとブルゴーニュワインを合わせるのもオススメです。
一般にはブルゴーニュワインと羊肉は合わないと言われていますが、調理の仕方次第で最高のマリアージュが完成します。