これまで、ボルドー地方とブルゴーニュ地方のワインの特徴と、それに合う羊料理についてお話ししました。本日はローヌ地方について紹介します。
ローヌ地方のワインの特徴
フランスのコート・デュ・ローヌ地方では様々な品種のワイン用ブドウが栽培されています。その中で代表的なものが「シラー」というブドウ品種です。
シラーはコート・デュ・ローヌ地方原産のブドウ品種で、タンニンがしっかりと感じられるパワフルな味わいと、黒コショウを思い起こさせるようなスパイシーで魅惑的な香りが特徴です。
シラーのワインに合う羊料理
お肉をシンプルに塩や黒胡椒だけで焼いた料理や、羊肉や猪肉、鹿肉などの味の濃いジビエ、もしくはそれらのお肉の香草焼きとも相性は抜群です。
郷土料理とその地方のお酒の相性は良いというのはよく言われますが、実際そうだと思います。ローヌ地方の郷土料理の一つに、「ナヴァラン・ダニョー」という料理があります。
ナヴァラン・ダニョーは羊肉と野菜をハーブやスパイスをたっぷり効かせたトマトソースでじっくり煮込んだ料理です。トマトの酸味を強く感じられると同時に、羊肉の味、力強さも感じることのできる料理です。
a photo taken by puamelia
ナヴァラン・ダニョーと、同じくローヌ地方を代表するブドウ品種シラーとのマリアージュで、羊肉のワイルドな風味や香り・魅力を存分に堪能できることでしょう。