ラムやマトンといった羊肉への人気は近年高まってきています。例えばラム肉のGoogleでの検索数は下のように過去10年間で大きく伸びてきています(2010年~2019年, Googleトレンドより)。
この人気の背景には何があるのでしょうか?羊肉の魅力についてご紹介します。
羊肉は美味しい!
羊肉料理といえばジンギスカンが有名ですが、最近ではラムステーキやラムチョップなど様々な羊肉料理の人気が高まっています。多様な味わいを楽しめるのには、ラムやホゲット、マトンといった羊肉のバリエーションが豊富なことに加えて、保存方法や品種・飼育方法の改良が進んでいることも一因です。
ヘルシー、ダイエット志向の女性、アスリートからも注目
羊肉は脂肪燃焼効果のあるL-カルニチンや、ビタミンB2などのビタミン類を多く含み、比較的低カロリーであることからヘルシー志向やダイエットに関心の高い女性、アスリートなどからも注目を集めています。また、ラム肉はLDLコレステロール値を下げるオレイン酸やn-3系不飽和脂肪酸も多く含みます。
種類 ※1 | カロリー(100g当たり) |
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ラム肉 | 198kcl |
マトン | 224kcl |
牛肉(和牛) | 259kcl |
鶏肉(成鶏) | 253kcl |
希少な国産羊肉を提供するお店や通販も
現在日本で流通する羊肉のほとんどは外国産(主にオーストラリア、ニュージーランド)で、国産の羊肉はわずか0.6%です※2。もちろん外国産の羊肉も美味しく楽しめますが、肉質にこだわった新鮮な国産羊肉はまた格別です。
新鮮の「鮮」という漢字は「魚」と「羊」から成り立ちます。一説には、どちらも新鮮さが重要ということから合わさってできた漢字なのだそうです。それだけ羊肉では鮮度が大切、ということですね。
最近では国産羊肉を提供するお店や通販サイトでの国産羊肉の提供も増えてきています。もし「これまで外国産の羊肉しか食べたことがない」ということであれば、是非一度、国産羊肉を堪能してみてはいかがでしょうか。
※1 日本食品成分表2015年版より。ラム・マトン・和牛肉については、もも・脂身付き・生のデータを、成鶏肉についてはもも・皮付き・生でのデータをもとに比較している。
※2 「北海道のめん羊をめぐる情勢」北海道農政部生産振興局, 2019年9月での自給率試算の平成29年のデータより。