日本に出回る羊肉は大きく、ラムとマトンに分かれます。ただ実はホゲットというラムとマトンの中間の羊肉も存在します。
それぞれどのような違いがあるのでしょうか?ラム、ホゲット、マトンそれぞれの定義や、肉質、味の特徴を見ていきましょう。
月齢によって異なる羊肉の呼び方
ラムやマトンと言った呼び方は基本的に羊の月齢によって異なります。それぞれ呼び方はこのようになります。
種類 | 月齢 |
---|---|
ラム | 12ヶ月未満 |
ホゲット | 12ヶ月以上24ヶ月未満 |
マトン | 24ヶ月以上 |
ただし、定義は国によって異なり、月齢の他に永久門歯の数や性別で分けている場合もあります。今回は畜産技術協会の定義に沿っています。
なお、アメリカでは12ヶ月〜14ヶ月の羊肉が「ラム」として出回ったり、インドではヤギ(山羊)肉が「マトン」と呼ばれていたりします。
ラムの肉質や味の特徴
仔羊のお肉であるラムは臭みが少なく柔らかいのが特徴です。クセが少ない分、あまり羊肉を食べ慣れていない人やマトンの独特の香りが苦手という人でも食べやすいお肉と言えます。
低カロリー高タンパクのお肉ということもあり、最近は日本でも人気になってきています。ラムチョップやラムしゃぶなど、「ラム」と名のつく料理を出すお店も良く見かけるようになりました。
マトンの肉質や味の特徴
成長した羊のお肉であるマトンは、羊ならではの独特の香りがし、肉質や味もしっかりとしています。マトンはクセが苦手という方もいれば、味がしっかりとしていてラムよりも好きという方もいます。
仮にクセが苦手な方でも、香草と一緒に調理することで臭みなどが気にならなくなります。
ホゲットの肉質や味の特徴
ラムとマトンの中間にあたるホゲットは、マトンよりもクセが少なく、ラムよりも味がしっかりしているという特徴があります。
ラムやマトンと比べてあまり出回っていないので、国内では限られた機会に食することのできる希少なお肉となっています。
ラム、ホゲット、マトンそれぞれにはっきりとした特徴があって味や肉質も異なるので、それぞれ食べ比べてみるのも楽しいですね。