みなさんは「羊」というとどのようなイメージを思い浮かべますか?真っ白で、モコモコとした毛に覆われたイメージだったり、「ひつじのショーン」のように顔が黒かったり、角が生えていたりと、人によって思い浮かぶものは違うかもしれません。
実は、羊の品種は1,000品種以上あるのです。全部ご紹介したいところですがさすがに多いので、ここでは代表的な5つの品種についてご紹介します。
サフォーク種
イギリス南西部サフォーク州が原産の品種です。頭部と四肢がに毛が生えておらず黒くなっています。「ひつじのショーン」のモデルになった羊の品種と言われています。サフォーク種は肉付きや肉質が良く食肉生産に優れているため、現在日本でも最も多く飼育されている品種となっています。
スパニッシュ・メリノ種
スペイン原産の品種で、羊毛生産用に飼育される品種の中で代表格となっています。スパニッシュ・メリノは各地で品種改良されており、ランブイエ・メリノやオーストラリアン・メリノなどは、羊毛だけでなく食肉生産用としても飼育されます。
コリデール種
ニュージーランド原産で、羊毛生産・食肉生産のいずれにも適した品種です。様々な気象条件に適しており、かつ性格も温厚なため、飼いやすい品種でもあります。かつて日本で最も羊が飼育されていた時期はコリデール種が主流となっていました。
チェビオット種
英国のイングランドとスコットランドの境界にあるチェビオット丘陵が原産の品種です。山間部での飼育に適した、毛肉兼用種の一つです。
サウスダウン種
英国のサセックス州のサウス・ダウンズが原産の品種です。毛肉兼用種の一つで、特に肉質に優れています。オックスフォード・ダウン種やハンプシャー・ダウン種、サフォーク種の元となった品種です。