羊好きソムリエが羊肉料理とワインのマリアージュを語るこのシリーズ。今回はフランスのプロヴァンス地方のワインを紹介します。
プロヴァンス地方について
プロヴァンス地方とは南フランスの南東部を占める地方です。夏は暑く乾燥していて、地中海性気候の影響を受けた過ごしやすい気候で、フランスではリタイア後に住みたい地方として非常に人気の場所です。
プロヴァンス地方の料理
プロヴァンス地方の料理の食材と言えば、強い日差しと乾燥した気候、強い風、石灰岩質の台地、まばらな草という環境のため、粗食に耐えた強健な羊や山羊などの肉類。そして味付けはニンニクとオリーブ油とハーブ類です。
プロヴァンスにはジゴ・ダニョー・ロティ(仔羊もも肉のロースト)というローズマリー、バジル、タイム、オレガノ、マジョラン、ウイキョウなどのハーブとニンニク、そしてオリーブオイルでマリネしたプロヴァンスでは定番の郷土料理があります。
プロヴァンス地方のロゼワイン
そしてプロヴァンスと言えばロゼワイン。日本では、その色合いから桜の時期に飲まれることも多いロゼワインですが、フランスでは夏の暑い時期に冷やして飲むワインとして定番です。軽快な口当たりの辛口ロゼワインと、重厚でスパイシーなラムローストの相性も抜群です。
まだまだ日本でも暑い時期が続きますので、しっかりとした味わいで高たんぱくな羊肉のローストで栄養を養いつつ、冷やしてスッキリと飲めるロゼワインの組み合わせを試してみてはいかがでしょうか?